糖尿病患者が光る

生体内には蛍光物質があります。

つまり、ブラックライトのような特別な波長で照らすと、ボーっと光るのです。たとえばビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、葉酸といったビタミンB群は蛍光性があります(だから、エナジードリンクは光ります)。

このような蛍光物質はある波長に反応します。照らす光の波長を、「励起波長」と呼び、反応し、ボーっと光る波長を「蛍光波長」と呼びます。

たとえば、 ビタミンB2 の励起波長は470nmほど。蛍光は約550nmです。

糖尿病患者は300~420nmの光をあてると、370nmの光を発します。健常者も発しますが、糖尿病患者の光量は大きい。これを利用することで、糖尿病の進行具合や合併症リスクを測ることができます。

また、年齢とともに光量が大きくなりますから、体内年齢を推定することができます。

Simple non-invasive assessment of advanced glycation endproduct accumulation
August 2004Diabetologia 47(7):1324-30